どうも、ドラプレ君(@PleasureDriving)です。
ハイドロプレーニング現象による交通事故は、残念ながら毎年多く発生しています。
しかし、ちょっとした対策を行うだけで、ハイドロプレーニング現象による危険は防げます。
- 実際にどんなメカニズムで起こるのか?
- どのくらいの速度で起こるのか?
- その対策は?
そこで今回は「ハイドロプレーニング現象の対策と予防方法【速度とタイヤが重要】」について解説していきます。
ハイドロプレーニング現象の対策と予防【予備知識編】

事故を防ぐためにハイドロプレーニング現象の対策は以下の2点が重要です。
- 【予防策】クルマの状態チェック
- 【走行対策】ハイドロプレーニング現象を理解した運転方法
とはいえ、ハイドロプレーニング現象のメカニズムを知らないと対策が腑に落ちないかもしれないので、ハイドロプレーニング現象の原理から解説していきます。
ハイドロプレーニング現象とは?
クルマが水のたまった路面などを走行しているときに、タイヤと路面の間に水が入り込み、その結果、クルマが水の上を滑るよう状態になってしまう現象です。
ハイドロプレーニング現象が起きてしまうと、ハンドルもブレーキも操作が利かなくなるので危険な状態となります。
ハイドロプレーニング現象が起きる3つの原因
そんな、ハイドロプレーニング現象が起きてしまう主な原因は下記の3つです。
- 【道路の問題】路面の水量が多い
- 【車の問題】タイヤ溝の摩耗
- 【運転の問題】スピードの出しすぎ
以上の3つの条件が重なれば重なるほど、ハイドロプレーニング現象は起きやすくなります。
ハイドロプレーニング現象は、モーターボートのように水の上をクルマが滑空する形なので、
- スピードが高くなるほど
- 路面の水量が増えるほど
- タイヤの溝がなくなるほど
起きやすくなります。
タイヤの縦溝は、排水性能を上げるためにあります。そのためタイヤの溝が少なくなると、排水できる容量が減るのでハイドロプレーニング現象が起きやすくなってしまいます。
ハイドロプレーニング現象が起こる速度(目安)
タイヤや道路の状況によって一概に言えないところはあるのですが、近年のタイヤ性能の向上・道路の水はけの良さが向上していることから、
適正な状況で乗っていれば、80km~100kmでもハイドロプレーニング現象が起きる可能性は少なくなっています。
しかし、タイヤの残量不足、道路の水たまりの量がタイヤの排水性能を超えると、時速30kmでもハイドロが起きてしまう事例も!
そのため、過信は禁物であることに変わりはないといえます。
スポンサードサーチ
ハイドロプレーニング現象の対策と予防【実践編】

以上の知識を踏まえたうえで、対策と予防の実践編をお届けします。
ハイドロプレーニング現象の予防策
予防策は以下の3点を行いましょう。
- タイヤの点検
- 水量の多いところはなるべく避けて走る
- スピードを出しすぎない
順番に解説していきます。
①:タイヤの点検
点検するポイントは2つです。
- 溝の残量のチェック
- 空気圧のチェック
☑タイヤの山が残っているか確認しよう。
5分山以下になると注意が必要です。出来れば新品タイヤに取り替えることをオススメします。
しかし、タイヤは高価なものですし、なんらかの理由で交換できない方もいるかもしれません。
そんなときは、走行速度を落とせばOKです。
☑空気圧をチェックしよう。
とはいえ、タイヤの状態が良くても、空気圧が少ないとタイヤ本来の性能は発揮できません。
クルマには適正空気圧があります。
なので、月1回は空気圧のチェックを行いましょう。
適正な空気圧がわからない方、空気圧チェックの方法を知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

②:道路の水量の多いところをなるべく避けて走る
出来るだけ水たまりになった場所は避けて走りましょう。
高速道路でも左車線は使用頻度が高いことから、深い轍になってることがあります。
そういった場所は、少し走行ラインを外して走るだけで安定して走れます。
③:スピードを出しすぎない
そして最も重要なのがスピードを出しすぎないことです。
とはいえ、過剰に速度を落とす必要はなく、正常なタイヤを履いていれば制限速度を守ってさえいれば問題ありません。
交通ルールを普通に守るだけでいいといえるでしょう。
スポンサードサーチ
ハイドロプレーニング現象が起きてしまった時の対処方法
では、万が一ハイドロプレーニング現象に見舞われたらどうすればいいでしょうか?
それだけ?と思うかもしれませんが対処方法は1つになります。
アクセルを離し、速度が自然に落ちるのを待つ
ハイドロ中は、ブレーキ・ハンドル・アクセルが効かない状態です。
下手に操作を行うと、タイヤのグリップが復帰したときにクルマの挙動が乱れ、スピンを招く恐れがあり大変危険です。
なので、
「ハイドロプレーニング現象が起きた!」
と感じたら、「アクセル・ブレーキ・ハンドル」の操作は何もせずに待ちましょう。
待っていれば自然に速度が落ち、ほんの数秒で復帰します。
スポンサードサーチ
ハイドロプレーニング現象の対策と予防-まとめ
本記事は「ハイドロプレーニング現象の対策と予防方法【速度とタイヤが重要】」について書きました。
ハイドロプレーニング現象は、ひとたび起きるとクルマの操作が効かなくなり危険な現象ですが、日頃のタイヤ点検などを行い、速度を出しすぎなければ起きる可能性はほぼ無くすことができます。
たとえ、ハイドロプレーニング現象が起きたとしても慌てずに対処することが大切。
本記事が参考になり皆さんのカーライフが豊かになると嬉しいです。
以上、ドラプレ君(@PleasureDriving)がお送りしました。