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「年数と距離」スタッドレスタイヤの寿命!保管方法も大切です

スタッドレスタイヤは新品で購入してからある程度使用していくと、「あとどのくらい使えるか?」スタッドレスタイヤの寿命が気になる方も多いのではないでしょうか?

本記事では

  • スタッドレスタイヤは何シーズン使えるか?
  • どのくらいの距離が寿命の目安になるのか?
  • スタッドレスタイヤの劣化を抑える保管方法
  • 寿命の長いおすすめスタッドレス

といった内容を紹介していきます。

年数と距離で見るスタッドレスタイヤの寿命

【年数】で見るスタッドレスタイヤの寿命

保管状況にもよりますが、スタッドレスタイヤはタイヤの溝の有無にかかわらず、3シーズンから5シーズンぐらいが寿命の目安になります。

スタッドレスタイヤのゴムは夏タイヤに比べて「やわらかいゴム」で出来ているのがわかると思います。

これは氷上路面とゴムの柔らかさに密接な関係があります。

具体的には

  • 氷上路面というのは一見平らに見えるが、実際には凹凸が激しい
  • スタッドレスタイヤは柔らかいゴムを使用することでこの凹凸に吸い付くように、グリップ力を上げている。

そのため、劣化し固くなったゴムはこの効果が得られなくなり、スタッドレスとしての役割を果たせなくなってしまうのです。

実際に私は過去に4セットほどスタッドレスタイヤを履いていますが、だいたい4シーズン目以降は、

  • 制動距離が伸びる
  • カーブを曲がっている時に走行ラインが膨らんでしまう

などの性能劣化を感じました。

走行距離にかかわらずスタッドレスタイヤの寿命は4シーズン前後と覚えておくといいでしょう。

【距離】で見るスタッドレスタイヤの寿命

使用する車種や重量、普段の走行パターンなどによって大きく変わってしまいますが、一般的な走行で考えるなら3万km前後がひとつの目安になります。

なぜ3万kmが目安なのかというとスタッドレスタイヤの溝に関係します。

スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて「深い溝」が掘られていることがわかると思います。

これは、「深い溝」の中に雪を柱状に噛みこんで発生する粘着性能によってグリップを得ているためです。

そのため、走行距離が伸びればタイヤの溝も減り、噛みこめる雪の量も減ってしまうことでグリップが落ちるのです。

スタッドレスタイヤにはスリップサインの他にプラットホームと呼ばれるスリップサインよりも高いサインがあり、スタッドレスタイヤとして使える溝はこのプラットホームまで。

スタッドレスの寿命はプラットホームでわかる

プラットホームを超えるとスタッドレスとしての機能はほとんどしなくなりますが、代わりに「夏タイヤ」としてはスリップサインまでは使えます。

走行距離を目安にした寿命が3万km前後というのは、あくまで目安。

このプラットホームより溝があるかないか?で判断しましょう!

スタッドレスの構造がわかると寿命を理解しやすい

スタッドレスの寿命は「年数と距離」が目安になることがわかりました。

しかし、スタッドレスタイヤは各社が凌ぎを削って作っており、雪上での強力なグリップや、耐久性能は高い技術力により実現しています。

スタッドレスタイヤの構造を理解するとタイヤの寿命の理解が深まり、「タイヤの選び方(国産orアジアンタイヤ)」も身につくと思います。

興味がある方は具体的にスタッドレスの構造について、「【意外と知らない】スタッドレスタイヤが雪道で滑らない理由とは?」の記事で解説しています。

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保管方法でスタッドレスタイヤの寿命は変わる!

日の光が当たらないところで保管しよう!

まず一番効果的なのが日陰に置くことです。

直射日光があたるとゴムが劣化してしまい寿命が短くなってしまいます。

ですが、物置に保管できる方はいいですが、やむ終えず外で保管しなければならない方も多いと思います。

そんな時は、タイヤカバーをして保管しましょう。

 

タイヤラックと併用しておくとより便利に保管ができます。

タイヤに挟まった小石も除去しよう!

保管前には小石も取り除いてあげるとより安心です。

ゴム質の柔らかいスタッドレスタイヤは小石などが挟まると食い込むこともめずらしくなく、場合によってはパンクなどのトラブルになることもあります。

そのため小石の除去をしておくと完璧です。

小石を取り除く方法は、素手で行うのは難しいのでマイナスドライバーなどで取り除くとやりやすいです。

その際、小石が「周囲や自分」に飛んでこないよう注意し、タイヤのトレッド面をドライバーで傷つけないようにしてくださいね。

作業性をよくしたい場合には、タイヤの小石除去用の工具もあります。

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タイヤだけでなくホイールにも気を使おう!

1シーズン終わったらホイールの洗浄もしておきましょう。

汚れたまま保管するとホイールに汚れがこびりついてしまいますし、最悪ホイールのメッキの腐食などを及ぼすことも。

タイヤだけでなく、ホイールにも手を入れてあげることで長持ちさせることができます。

「寿命が長い」おすすめタイヤメーカーは?

私がおすすめするタイヤメーカーがブリジストンのブリザックシリーズです。

なんといっても年数が経ってもタイヤが硬化しにくく、グリップ力が落ちない点が魅力です。

しかし「ブリジストンは高価なタイヤ」というイメージが強かったのですが、「コスパ最強”のスタッドレスはブリジストンのVRXで決まり」でも紹介したように、ブリザックのVRXがとても安くコスパが高いです。

私の手持ちのブリザックは4シーズンを迎えましたが大幅なグリップダウンがないので、適切に保管していれば来シーズンも使えるかなという感じです。

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まとめ

[寿命の目安]年数:3~5年

[寿命の目安]距離:30,000km(プラットホームまで)

保管は日陰

他にも使用中にスタッドレスの効きが悪くなってきたら交換を考えるのも手だと思います。

また、どんなに性能も状態も良いスタッドレスタイヤを履いても無理は禁物です。

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